「おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに」ではじまるのはむかし話。このおはなしのおじいさんは川へ魚をつりに、おばあさんは山へきのこをとりに出かけていきます。でも、ふたりとも、まったくなにもとれません。そこで、おにぎりとたまごやきのおべんとうを食べることにしました。すると、かめに天女に犬のシロ、むかし話でおなじみのキャラクターがみんなでてきて、てんやわんや！おじいさんたちといっしょに、こころはずむ世界へでかけましょう。

ある朝のことでした。ケイコさんがかっているチワワのジュリに、4ひきの子犬が産(う)まれました。そのうちの、メスの1ぴきの前足がほとんどありませんでした。ケイコさんはとても不安(ふあん)でしたが、幸せそうにあくびをするその子を見て、育てる決心をしました。そして、その子をマオと名づけました。ケイコさんは、マオに車いすを作ってあげたいと考えますが、成功(せいこう)することがむずかしいといわれている前足用の車いす。はたして、マオはうまく乗ることができるのでしょうか。

入学、卒業(そつぎょう)、クラスがえや転校など、新しい友だちができたり、大好(だいす)きな友だちとはなればなれになったり、春は出会いと別(わか)れの季節(きせつ)ですね。この本では、写真家の長倉(ながくら)さんが、世界のいろいろな場所の人々のくらしをしょうかいしています。いろいろな家や、あざやかな色のみんぞくいしょうなども見どころです。
自分のだいじな友だちについて、いつか友だちになるかもしれない世界の子どもたちについて、いろいろな「つながり」について、思いをはせてみてください。