としょかんだいすき(小学校中・高学年)

月がきれいな夜に読みたいおはなし

  • 掲載日:2020年9月1日

月の光を飲んだ少女

月の光を飲んだ少女

  • ケリー・バーンヒル/(ちょ) 佐藤(さとう)見果夢(みかむ)(やく)
  • 評論社(ひょうろんしゃ)

森には魔女(まじょ)が住んでいて、町を守るためには、毎年赤ん(ぼう)魔女(まじょ)にささげなければなりません。
人々(ひとびと)はそのしきたりを守り、悲しみが雲となって屋根をおおっていました。
魔女(まじょ)ザンは、毎年いけにえとしてささげられた赤ん(ぼう)をすくい、ほかの町で幸せにくらせるようにしていました。
ところがある年、赤ん(ぼう)にうっかり月の光を飲ませ、魔法(まほう)の力をあたえてしまいます。月の光は魔法(まほう)そのものなのです。
赤ん坊(あか ぼう)はルナと名づけられ、ザンの家族として育てられることになります。
魔法(まほう)の力をもつというのはどんなことなのでしょう。そして家族とは。
月の光がきれいな夜に読みたい物語です。

真夜中の妖精(ようせい)

真夜中の妖精

  • (たん)(たん)/作 (たか)()素子(もとこ)(やく) 平澤(ひらさわ)朋子(ともこ)/絵
  • あかね書房(しょぼう

耳の聞こえない女の子トゥートゥルは、池のほとりにあるやなぎの木にのぼり、村のしばいをながめています。
せりふも歌も聞こえないけれど、しばいのにぎやかなふんいきが大すきなのです。白くて大きなお月さまが出た夜、
トゥートゥルは、池の真ん中でしばいをまねしておどるふしぎな女の子に出会います。二人はすぐに仲良(なかよ)くなり、
毎晩(まいばん)池の上でいっしょにしばい見物をするようになります。
しかし、池に妖怪(ようかい)が出るといううわさが広がり、たたりをおそれた村人たちは池をうめることに...中国の小さな村のふしぎでしずかな物語です。

月のかたち

月のかたち

  • 藤井(ふじい) (あきら)/写真・監修(かんしゅう)
  • ほるぷ出版(しゅっぱん)

夜空を見上げると、毎日見える月。月のことを、どれくらい知っているでしょうか。
当たり前のようにわたしたちを()らしてくれているけれど...「見える位置(いち)が毎日()わるのはどうして?」「なぜ月のかたちが()わって見えるの?」
この本では、満月(まんげつ)の日から1か月間、どのようにかたちが()わっていくのか大きな写真で観察(かんさつ)することができます。
月のひみつシリーズは、ほかにも「月のみちかけ」「月の出と月の入り」があり、どれもやさしくわかりやすく解説(かいせつ)されています。
月を知って、秋の夜長(よなが)をより楽しんでみてはいかが?