「あなたのお悩(なや)み解(かい)決(けつ)します」という看板(かんばん)を出している「やがらす魔道(まどう)具店(ぐてん)」は、不思議(ふしぎ)な力を持つ魔道具の店。店主の夜烏(やがらす)聖(ひじり)と、助手の三つ目のカラス、センリがお客を待っています。悩みを解決(かいけつ)してくれる魔道具を手に入れるには、自分の大切なものと交換(こうかん)しなければなりません。魔道具は悩みを解決してくれますが、約束(やくそく)を守らないとおそろしい結末(けつまつ)が待っています。
あなたはこの魔道具を使いますか？

まわりの国々があこがれるゆたかなラベンヌ王国で、少年ノアは、まずしいくらしをしていた。
ある日、ノアは、黒ずくめの男から、本をぬすんできてほしいとたのまれる。文字を読めないノアは、言葉をしゃべるネズミのパルメザンとともにさがしに行くが、その本は選(えら)ばれし者だけが読むことのできるまほうの本だった。
ノアは、黒ずくめの男から、2つのかぎを受け取ったので、かんたんに本が手に入ると思っていた。
ところが2つのかぎだけでは開かない、特別(とくべつ)な部屋のしかけが待っていた。

黒い背景(はいけい)の上でキラキラ輝いて(かがやいて)いる、これは一体なんでしょう？
実は、ガラスなんです。それも「珪藻(けいそう)」という目には見えないほどちいさな生きものの体の一部なんです。ワカメやコンブのなかまの「珪藻」は、体がガラスの殻(から)に包(つつ)まれているんですよ。そんな「珪藻」で作られた、ちいさなちいさな「珪藻アート」。
みなさんものぞいてみませんか。