としょかんだいすき(小学校中・高学年)
冬休み、何を読もうかな?
- 掲載日:2018年12月1日
ありのフェルダ
- オンドジェイ・セコラ さく/え 関沢明子 やく
- 福音館書店
みなさんは、首に赤いスカーフをまいて、背中につつみをしょった、元気なありに会ったことがありますか? もし、そんなありに出会ったら、それはきっとフェルダにちがいありません。
「ぼくは、ありのフェルダです。なんでも屋です。家もたてるし、修理もするし、配達もします。ご注文があればなんでもします」
そんなフェルダは、明るくて、器用で、ちょっとお調子者だけど、みんなの人気者。かたつむりを馬車にしておこられたり、てんとう虫のベルシカをすきになったり、遊園地を作ったり……。でも、いいことばかりじゃなくて、大変な目にもあいます。それでもフェルダは、いつも元気。みなさんも、きっと、フェルダに会ってみたくなりますよ。
怪盗ルパン 謎の旅行者 ルブラン ショートセレクション
- モーリス・ルブラン/作 平岡敦/訳 ヨシタケシンスケ/絵
- 理論社
冬休みに何か本を読もうと思っているみなさん。こんな1冊はいかがでしょう。あの有名な怪盗アルセーヌ・ルパンのシリーズから、4つの短いお話を選んであります。
特に、2番目のお話『赤い絹のショール』は、読み始めた最初のところから、ドキドキ、ワクワクします。ガニマール警部が、あやしい男のあとをつけはじめる場面から、ぐっとお話の世界にひきこまれます。
このショートセレクションのシリーズは、他にもいろんな作家のものがありますので、この本をきっかけに、お気に入りの1冊と出会ってください。
落ち葉のふしぎ博物館 ゲッチョ先生の落ち葉コレクション
- 盛口 満/文・絵
- 少年写真新聞社
夏には青々としげっていた葉っぱたちも、すっかり色づいて地面に落ちてきています。枝だけになった木は少し寒そうにも思えますね。いっぽうで、地面には落ち葉の毛布がかかっているようで温かそう。
同じしゅるいの木から落ちた葉っぱでも、形や色づき方は本当にさまざま。ひとつとして同じものはありません。見ているだけでもじゅうぶん楽しい本ですが、落ち葉をさがしに、出かけてみたくなりますよ。