としょかんだいすき(小学校中・高学年)

おもいをつなぐ

  • 掲載日:2026年2月27日

『命をつないだ路面電車』

  • テア・ランノ/著
  • 関口英子/訳 山下愛純/訳
  • 小学館

 1943年、ローマのユダヤ人居住区(きょじゅうく)では、ナチス・ドイツ軍(ぐん)が多くのユダヤ人をむりやり連(つ)れ去る「強制連行(きょうせいれんこう)」が起きていた。12歳(さい)のエマヌエーレも見つかったらつかまってしまう。銃(じゅう)を持った兵士(へいし)がうろつく中、危機(きき)を逃(のが)れたエマヌエーレは、停(と)まっていた路面電車に飛(と)び乗り身をかくした。
  戦争(せんそう)のおそろしさにおびえながらも、少年の心から希望(きぼう)が消えることはなく、家族の愛(あい)やまわりの人の優(やさ)しさに助けられて生きていく。生きることの大切さを感じる物語。 

『ニワシドリの ひみつをもとめて ものづくりする鳥のふしぎをさぐる旅


  • 鈴木まもる/著
  • 理論社

 絵本作家の鈴木(すずき)さんは、子どものころ図書館の本で見た、ものづくりをするふしぎな鳥のことがずっと気になっていました。鳥の名はアオアズマヤドリ。ニワシドリの一種(いっしゅ)で、木の枝(えだ)を集めて「アズマヤ」をつくり、青いものをならべます。
「なぜニワシドリのオスは巣(す)ではないアズマヤをつくるのだろう」大人になってもふしぎに思う気もちは増(ま)すばかり。やがて生息地のあるオーストラリアとニューギニア島へむかいます。現地(げんち)の人の力も借(か)り秘境(ひきょう)の地でのアズマヤさがし。鈴木さんの大冒険(だいぼうけん)が始まります。

『じいちゃんの赤いスニーカー』

  • 本田有明/作
  • しらこ/絵
  • 佼成出版社

 ぼくと友だちになったじいちゃんは、目が見えない。そのぶん肌(はだ)や指先の感覚(かんかく)がするどく、ぼくの何倍も性能(せいのう)が高い、スーパーじいちゃんだ。
 じいちゃんは、ぼくの悩(なや)みも聞いてくれて、はげましてくれるし、ぼくのいいところも見つけてくれる。ふたりで将棋(しょうぎ)をしたこと、詩の朗読(ろうどく)をしたこと、公園のベンチでまちあわせをしたこと・・・。じいちゃんとすごすうちにぼくの心はだんだん軽(かる)くなっていった。 元気がわいてくる友情(ゆうじょう)物語だ。