おすすめの本

世界を見る(11月)

  • 掲載日:2022年11月15日

だいぶ落ち着いてきたとはいえ、まだなんとなく海外旅行はためらわれる……。そんな今だからこそ、本で世界を、外国をのぞいてみるのはいかがでしょうか? 外国を知ると私たちが気づいていない日本の姿が見えてくるかもしれません。

ブルネイでバドミントンばかりしていたら、なぜか王様と知り合いになった。

ブルネイでバドミントンばかりしていたら、なぜか王様と知り合いになった

  • 大河内博/著
  • 集英社インターナショナル
  • 2014年11月

ブルネイは、東南アジアにあるボルネオ島の北部に位置する小さな国。雄大な自然に囲まれており、国民の生活水準は高く、その気質も穏やかで親日家も多いと耳にする。これは好機と家族を伴い赴任、外交官として夢と意欲に満ち溢れて入国したのだったが、現実はストレスフルな毎日。2年の任期、耐えられるのか・・・。
ブルネイと関係を築きたい、共に歩む未来を諦めたくない。外交官であり、バドミントンをこよなく愛する著者の体を張った、お仕事・人生奮闘記。

小学校教師を辞めて、世界の学校を回ってみた

小学校教師を辞めて、世界の学校を回ってみた

  • 細貝駿/著
  • セルバ出版
  • 2021年3月

小学校教師だった著者は、周りの反対もあるなか、安定した正規の公務員の職を捨てて、世界一周の旅に出ます。
いろいろな国の学校を訪れ、さまざまな子どもたちや大人たちに出会いながら考えます。教育ってなんだろう、幸せってなんだろう、生きるってなんだろうと・・・。
各国の教育事情だけでなく、旅と暮らしのなかで見たものや出会った人々、直面したトラブルなどについても書かれていて、一個人の旅行記としても楽しめます。

たまごの旅人

たまごの旅人

  • 近藤史恵/著
  • 実業之日本社
  • 2021年8月

念願かなって海外旅行の添乗員として働きはじめた遥。ツアー客を連れて、アイスランドやスロベニアなど、名前すら知らなかったような国へ。念入りに準備をしたはずが、思いもよらないトラブルやクレームに遭遇しては悩みながらも乗り越え、ツアー客が抱える様々な事情にも寄り添って、添乗員としての経験を積んでいく。遥が訪れる各国の風景やご当地グルメなどの描写に、海外旅行気分が味わえる。
最後の沖縄の章で、メッセージを送り合っていた親友の千雪との対比が今の時代をリアルに描き出すことになる。遥がさらに一歩を踏み出そうとする姿に希望が持てた。