としょかんだいすき(小学校中・高学年)

秋。本の森を散歩しに、図書館へ。

  • 掲載日:2023年10月1日

ふしぎ草子

  • 富安陽子/作 
  • 山村浩二/絵
  • 小学館

 夜の学校でポロン、ポロロンとピアノの音が聞こえてくる。音楽室で器用(きよう)に鍵盤(けんばん)をたたいていた大きな生きものの正体とは……。ちょっとこわーい話。
 魚のおなかの中で造(つく)られる魚玉(ぎょぎょく)にはうわさがある。その玉を枕(まくら)の下に入れて眠(ねむ)ると、夢(ゆめ)を自由に見られるという。あやしげな話。
 満月(まんげつ)の夜に耳をすますと、月からふしぎな音が聞こえてくる。おばあちゃんが、池に映(うつ)った月をたらいでくんでみるとそこには……。ふしぎな話。
 時にこわく、時にあやしい、ふしぎな八つの物語。

ブレーメン通りのふたご

  • 蓼内明子/作 
  • 井田千秋/絵
  • フレーベル館

 マキとカツラは小学五年生で、二卵性(にらんせい)のふたごの姉妹。ブレーメン通りにある小さな甘味処(かんみどころ)『さるも木からおちる』で、ふたりは、ちょっと不思議(ふしぎ)なふたごのおばあさん、まりあちゃんとえりあちゃんに出会いました。お店で流れている、お日さまポカポカなジャズの曲は、まりえりのお気に入りのようです。
 二組(ふたくみ)のふたごはおたがいに興味(きょうみ)を持つようになりますが、マキとカツラは、二年前のある日からずっと、心に悲しみを抱(かか)えています。まりえりとの出会いは、ふたりの心を明るく変(か)えてくれるでしょうか。

世界を変えた15のたべもの

  • テレサ・ベネイテス/文 フラビア・ソリーリャ/絵 
  • 轟志津香/訳 中野明正/日本語版監修
  • 大月書店

 毎日何気なく口にするたべものに、何千年にもわたる冒険(ぼうけん)物語があることを知っていますか?世界の歴史(れきし)には、コムギのかたい粒(つぶ)をはじめて粉(こな)にした日があり、コーヒーの木を運んだ命がけの船旅があり、砂糖(さとう)工場でじゅうぶんなごはんももらえずにはたらかされた人々の悲劇(ひげき)がありました。
 物語は今もつづいています。地球温暖化(ちきゅうおんだんか)で作物がうまく作れなくなっているのです。
 歴史を動かした15のたべものの物語。今夜のごはんを見る目が変(か)わります。かんたんレシピつき。