4年生のクラスの落とし物箱がなくなってしまった。校長先生から借(か)りた大事な本が入ったままだ。学校のうわさでは、勝手に消えたり現(あらわ)れたりする不思議(ふしぎ)な箱らしい。なくなったと思った物が突然(とつぜん)箱の中から出てくるといううわさも。クラスの名簿(めいぼ)順(じゅん)で、いっしょのグループになってしまった、責任(せきにん)感が強い日菜乃(ひなの)、おしゃべり大(だい)好(す)きな美羽(みう)、先生によくおこられる翔(しょう)太(た)、給食(きゅうしょく)の時以外(いがい)はいつも眠(ねむ)そうな悠(ゆう)平(へい)、記憶(きおく)力(りょく)抜群(ばつぐん)で冷静(れいせい)な結(ゆい)。この5人が消えた落とし物箱のなぞを追う！

大(だい)好(す)きなビクスビー先生が、病気のため終業式の前に学校をやめることになりました。もう会えなくなると知った12才のトファー、スティーブ、ブランドの3人は、先生に「理想の最後(さいご)の一日」をプレゼントしようと計画をたてます。これまでに先生が話していたこと、自分と先生だけのひみつ、家族のこと、それぞれの思いをむねに、3人は学校をずる休みして、入院している先生に会いに行きます。
おわかれの季節(きせつ)、みなさんには後になって思い出すような、そんな特別(とくべつ)な一日はありますか？

オランウータンは、ゴリラやチンパンジー、そしてわたしたち「ヒト」とも同じ「大型(おおがた)類人猿(るいじんえん)」のなかまです。
東南アジアのボルネオ島の森で、20年近く観察(かんさつ)をつづけている久世(くぜ)濃子(のうこ)さんが伝えてくれるオランウータンのくらしはとてもユニークです。
なかまたちとの「来るもの拒(こば)まず、去るもの追わず」のつきあい方や、オスの一生に一度の「変身(へんしん)」などなど。
だれかに話したくなる発見がいっぱいの1冊(さつ)です。