としょかんだいすき(小学校中・高学年)
~新しい自分と世界を発見しよう~
- 掲載日:2021年7月1日
秘密のノート
- ジョー・コットリル/作 杉田七重/訳
- 小学館
11歳になったジェリーはクラスで一番のお調子者。先生のモノマネを始めると、みんな大爆笑。そんなジェリーが、人から傷つくことを言われたとき、選択肢はふたつあります。ひとつは「いまのすごい傷ついた、あやまってよ!」と怒る。でもジェリーは、ふたつめの選択肢「笑い飛ばす」をいつも選んできました。家に帰ると、本当の気持ちをピンクのカバーの秘密のノートに書き込みます。本当の自分を出せない事に悩むジェリーが、秘密のノートを手放すことができる日はくるのでしょうか。
へいわとせんそう
- たにかわしゅんたろう/ぶん Noritake/え
- ブロンズ新社
ページを開いて左と右の絵を見くらべてみましょう。
へいわのボクはむねをはって立っていますが、せんそうのボクはせなかを丸めて小さくなっています。
へいわのワタシはたくさんの本を読んでいますが、せんそうのワタシは何もないつくえの前でこまった顔をしています。
みかたのあかちゃんとてきのあかちゃんは、どちらもスヤスヤねむっています。同じ人やものですが、へいわのときとせんそうのときでどんな風にちがうのでしょう。
白と黒だけのシンプルな絵が、わたしたちの心に問いかけてきます。
昔はおれと同い年だった田中さんとの友情
- 椰月美智子/作 早川世詩男/絵
- 小峰書店
小学6年生の拓人は、クラスメイトの忍と宇太佳と一緒にスケボーにハマっている。けれど、いつもの公園がスケボー禁止になってしまった。
やっと見つけた超穴場で遊んでいた三人は、田中さんというおじいさんと知り合う。クラスのなかでは「しらけチーム」。
サッカーはやめてしまったし、忍や宇太佳のように塾や習い事にも行っていない。
最近は意味もなくイライラしたり、ムカつくことが増えて「これが、いわゆる思春期ってやつだろうか」なんて思っていた拓人だけれど、田中さんと色々な話をしていたら、どうしてもやってみたいことができて……。