としょかんだいすき(小学校中・高学年)

耳をすましてきいてみよう

  • 掲載日:2024年10月25日

心をひらいて、音をかんじて-耳のきこえない打楽器奏者エヴェリン・グレニー

  • シャノン・ストッカー/文
  • デヴォン・ホルズワース/絵 
  • 中野怜奈/訳 
  • 光村教育図書

 エヴェリンは、音楽がとてもすきな女の子。けれども、耳に痛(いた)みをかんじるようになり、やがてほとんど耳がきこえなくなってしまいます。
 それでもエヴェリンは、けっして音楽をあきらめませんでした。打楽器(だがっき)のレッスンをうけたとき、先生の「いま、体のどこで音をかんじた?」という言葉で人生が変(か)わります。全身で音をかんじて、自分らしく自由に演奏(えんそう)するようになったのです。
 耳のきこえない打楽器奏者、エヴェリン・グレニーの半生をえがいた伝記(でんき)です。

ブラックバードの歌


   
  • カチャ・ベーレン/著
  • 千葉茂樹/訳
  • 鈴木まもる/画
  • あすなろ書房

 アニーは、フルートを吹いていれば、なにもかも忘(わす)れられた。ところが、事故(じこ)にあい手にケガをしてしまった。リハビリをすれば、またフルートも吹(ふ)けるはずなのに、そんな気になれずにいた。
 ある日、散歩(さんぽ)に出かけノアという男の子と出会い、ブラックバードのつがいの世話を二人でするようになった。ブラックバードはオスとメスでさえずりあって歌を作っていく。二人はその音楽をたのしみにしていたのだが、オスのブラックバードがおそわれてメスだけになってしまった。アニーはメス鳥のためにフルートを手にする。

エゾナキウサギ-鳴き声できずなを結ぶ 

  • 佐藤圭/著
  • 文一総合出版

 『ピッ……。ピッ……。ピッ……』とするどく短い、鳥のような声で鳴き、ネズミのような小さな体をしたエゾナキウサギは、北海道(ほっかいどう)で暮(く)らすウサギの仲間(なかま)です。
 北海道の中でも気温の低(ひく)い、限(かぎ)られた場所(ばしょ)で暮(く)らしているため、きびしい寒(さむ)さに適(てき)した体をしています。岩のつみ重なった「ガレ場」とよばれる場所で、ひとりきりで行動をしながらも、遠くから仲間によびかけ、鳴き声でつながり合って生きてきました。愛(あい)らしいエゾナキウサギのことを知ることができます。