「おれ、父さんと暮(く)らしたくない！」６年生の航(こう)太(た)は、お父さんと大げんかをしたことから四国のじいちゃんと暮らすことになった。でも電気もおふろもトイレもない…。スマホは圏外(けんがい)！
べんりな生活しか知らない航太は、不便な暮らしにたえられるのか？じいちゃんにこき使われながら、自然豊(ゆた)かな山での暮らしと新しい学校、新しい友だちとの毎日に、自分なりにかかわっていく。そんな中、ある事件(じけん)が起きる…。

　ある春の朝、リパはリシュカおばあさんの家をたずねました。すると、きれいだった庭(にわ)はあれほうだい！おばあさんは花をそだてるのがだいすきなのに、どうしたのでしょう。じつは、ねこのマリーがいなくなって、すっかりげんきをなくしたおばあさんは、家にとじこもってしまったのです。
庭をきれいにすれば、マリーもかえってくるかもしれない。リパはうでのいい庭師(し)。野鳥のシーコルやむしたちの力もかりて、さっそく庭のおせわをはじめました。

　阿(あ)曽(ぞ)原(はら)温(おん)泉(せん)小屋は高い山にはさまれた谷底にあり、夏のあいだだけお客さんを受け入れます。冬は雪のおもさに小屋がたえられないので、冬がくる前にかたづけて、夏の始まりに小屋をたて直します。
はく力ある景色にひかれて、毎年たくさんの登山者がやってきます。登山者をあたたかくむかえる山小屋の泉(いずみ)さんたちはどうやって山小屋を建てるのでしょうか。黒部の谷のすばらしい大自然をうつした写真とともに見てみましょう。