ぺら
2024年10月★vol.358
- 掲載日:2024年10月1日
2024年10月★vol.358
硝子の塔の殺人
- 知念実希人/著
- 実業之日本社
- 2021.8
この本はとある富豪が雪山に建てた、奇妙な館で起きた殺人事件の話です。冒頭から犯人である主人公が既に名探偵によって捕まって独白をしてる場面から始まり、盛大なネタバレを喰らったかと思いきや、読み進めていくうちにどんどん展開が二転三転していき、一気に読みたくなる面白さがあります。また、読み終わるまでわからない巧妙な伏線があちらこちらに仕掛けられており、読み終わったあとにもう一回読みたくなる本です!
(ティーンズスタッフ 如月十九/中3)
十年屋-時の魔法はいかがでしょう?-
- 廣嶋玲子/作 佐竹美保/絵
- 静山社
- 2018.7
守りたいものや遠ざけたいもの、捨てたいのに捨てられないものがあると、目の前にセピヤ色のカードが現れ、それを開けると不思議な世界につれてこられます。濃い霧の中で唯一灯りのついている建物に入ると、十年屋と名乗る男が出迎えてくれます。その男は寿命一年と引き換えに、十年間主人公たちの大切なものなどを預かってくれるという、なんとも不思議な物語となっています。この本は児童書ですが、どの年齢でも楽しめる本になっているので、是非読んでみてください。
(ティーンズスタッフ 手毬(てまり)/中2)
二木先生
- 夏木志朋/著
- ポプラ社
- 2022.9
「きみ、結構いやらしいよね。性格が」
「A」と「B」静けさを感じる方はどっちか、という問いに対し田井中は「B」と答える。“普通"は「A」と答えるような問いを……。
田井中は一般的に“変"と言われてしまう高校生。そんな田井中は自分と同じ“変"な先生、「二木」と出会う。彼は一般人を装い“普通"を演じる。だが、二木にはひとつだけ“普通"とは 言えない部分があった。それは◯◯◯◯と言うこと。
“普通"に違和感を感じ、何が“普通"で何が“変"なのか、最後「N」に近づいた“変"は“普通"になった。
(ティーンズスタッフ 神威/中2)