としょかんだいすき(小学校中・高学年)
出発
- 掲載日:2023年2月1日
馬と明日へ
- 杉本りえ/作
- 結布/絵
- ポプラ社
悠斗(はると)は乗馬クラブに熱中(ねっちゅう)している、小学六年生です。相棒(あいぼう)の馬のマリモといっしょに大会をめざして練習をがんばっています。学年はちがいますが、同じクラブに通う仲間(なかま)もいて、みんな馬が大好(す)きです。
マリモと日々練習を重ねる悠斗でしたが、ある日マリモが休養(きゅうよう)しなければならないことを告(つ)げられます。乗馬を通して、成長(せいちょう)していく登場人物たちから、夢中(むちゅう)になれるものがあることの大切さに気づかされます。
ヤーガの走る家
- ソフィー・アンダーソン/作
- 長友恵子/訳
- 小学館
マリンカはおばあちゃんと、鳥の足がはえていて走りだす不思議(ふしぎ)な家に住んでいます。おばあちゃんのバーバは、その家で「ヤーガ」というこの世とあの世のさかいの『門』の番人をしています。家を訪(たず)ねてきた死んだ人たちをもてなし、『門』から旅立つためにみちびく仕事です。マリンカはヤーガの仕事を手伝(てつだ)いますが、本当は、生きている人と友だちになってふつうに暮(く)らしてみたいと思っています。
ある日、マリンカがバーバにした隠(かく)し事(ごと)から大変(たいへん)なことになってしまいます。
読みごたえのある物語です。
北極点 かけろ!クマ 犬ぞりアタック隊
- 関屋敏隆/文・型染版画
- ポプラ社
1978年。いまから40年以上(いじょう)も前、3組の探検隊(たんけんたい)が日本人として、はじめての北極点(ほっきょくてん)到達(とうたつ)に挑戦(ちょうせん)しました。エベレストに登頂(とうちょう)した植村直己(なおみ)さんと、ヨットマンの堀江(ほりえ)謙一(けんいち)さん、そして日大(にちだい)アタック隊の3組が北極点までかけっこをするのです。このお話の主人公は、そり犬のクマ。大氷原に雪あらしが来たり、ケガをしたり、氷の山ごえをしたり、大変(たいへん)です。それでもアタック隊は、地球のてっぺんに立つという夢(ゆめ)をあきらめないでがんばります。