植物と絵をかくのがすきな圭(けい)、サッカーがとくいでだれとでもなかよくなるイラン人のハッサン、学校ではあまりしゃべらない朝子は、少し時間をかけて友だちになった三人です。
５年生になった４月、圭のおばあちゃんが三人をひなまつりにさそいました。そして、大切にしてきたひな人形を、三人で分けてもらってほしいとたのまれました。このひな人形にこめられた思いを知った圭は心の中で「…はじめまして…です」と話しかけました。
ひな人形やタイサンボクがキーワードになって、人がつながる「バトン」が見えてきます。

１２歳(さい)のダリルは、公園で翼(つばさ)が折(お)れたハトを見つけ、足にリングがついていることに気づきます。レースバトに詳(くわ)しい、近所のダッキンズさんに相談すると、飼(か)い主と連(れん)絡(らく)がついたものの「飛(と)べないハトはいらない」と、言われてしまうのでした。
両親を説(せっ)得(とく)して、ハトの世話をはじめたダリルは、苦手な国語の授(じゅ)業(ぎょう)でもレースバトについてスピーチをするほどかわいがるようになります。
ハトを大切にするダリルを応(おう)援(えん)したくなる物語です。

はじめは、はりのさきほどの小さい卵(たまご)。１０週間でぶどうひとつぶの大きさ。赤ちゃんはお母さんのおなかの中でゆっくりそだっています。お母さんのおなかもどんどん大きくなり、５カ月ごろには、赤ちゃんが動くのを感じられるようになります。もうすぐお姉ちゃんになる子も赤ちゃんに会えるのを楽しみにしています。
出(しゅっ)産(さん)までのとつきとおか、おなかの中で赤ちゃんが成(せい)長(ちょう)していく様子と、誕(たん)生(じょう)を待ちわびる家族の姿(すがた)がていねいに美しく描(えが)かれています。