おすすめの本
映画を楽しむ(12月)
- 掲載日:2022年12月15日
かつては映画といえば映画館で楽しむものでしたが、最近は自宅でいつでも観たい映画が観られるようになってきました。
今月は、映画館派もおうち映画派も、さらに映画を楽しめる3冊をご紹介します。
この年末年始にお気に入りの映画を見つけてみませんか。
映画広告図案士檜垣紀六 洋画デザインの軌跡
- 檜垣紀六/著 桜井雄一郎/編著 佐々木淳/編著
- スティングレイ
- 2020年12月
映画のポスターを見るだけで、どんな映画だろうとワクワクしますよね。そんなポスター・チラシ・題字・新聞広告を数多く手がけてきた「広告図案士檜垣紀六」。名前は知らなくても、その作品には見覚えがあるのではないでしょうか。
この本には1960年~1990年代にかけて檜垣さんがデザインしたポスター等がずらっと並べられ、それを眺めるだけでも一見の価値あり。ですが、それ以上に檜垣さんが語る当時の制作秘話が面白い! ぜひ解説を読んだ後に、もう一度ポスター等を見てみてください。違った角度から鑑賞することができますよ。
J.R.Rトールキンの世界 中つ国の生れた場所
- ジョン・ガース/著 沼田香穂里/訳 伊藤盡/訳 瀬戸川順子/訳
- 評論社
- 2021年10月
映画『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』などで有名な、J.R.R.トールキンの原作の映画『グリーン・ナイト』が上映されています。
この本は、原作者トールキンの発想の源となった場所を図版や写真でわかりやすく解説しています。すべてを読むのは難しいかもしれませんが、巻末の索引から「ガウェイン卿と緑の騎士」や「ホビット村」を探せば、いくつかのページが示され、知りたい場所に辿り着くことが出来ます。原作はもちろん映画をより深く楽しめるかもしれません。
クリスマスとよばれた男の子
- マット・ヘイグ/文 クリス・モルド/絵 杉本詠美/訳
- 西村書店東京出版編集部
- 2016年12月
映画館ではなく、ご自宅でネット配信の映画を楽しむ方も、今は多いのではないでしょうか?日本での劇場公開は無く、Netflixで配信された映画『クリスマスとよばれた男の子』。主人公は、11歳の男の子、ニコラス。大変なこと、悲しいこと、愉快なこと、数々の事件を乗り越え、成長していく物語です。読み進めると、自分の子どもの頃の気持ちが思い出されます。著作は、『クリスマスを救った女の子』『クリスマスをとりもどせ!』『ほんとうのことしかいえない真実の妖精』と続きます。12月におすすめの1冊です。