おすすめの本

仕事と人生(9月)

  • 掲載日:2024年9月15日

生きていればいろいろなことが起こります。
思いもしないような人生の転機、それにともなう仕事の変化。
人の人生はなんともドラマティックです。

巨大おけを絶やすな!

  • 竹内早希子/著
  • 岩波書店
  • 2023年1月

日本に昔からある醤油・味噌・酒。 これらは昔は巨大な木桶で作られていたが、現在では木桶でつくられている醤油はたったの1%。
高さ、直径とも二メートルを超える木桶は百年から百五十年はもつので、今使われているものは江戸時代~戦前あたりに作られたものということになる。
小豆島のとある醤油蔵が桶の破損に直面した。大桶づくりの技術は堺市の製桶所たった1軒にしか残っておらず、数年後には製作をやめるという。
技術が絶えるのは時間との闘いだと知り、醤油職人自らが大工の友人とともに最後の桶職人に弟子入りする。
桶作りに格闘しつつ技術を絶やさないよう木桶職人復活プロジェクトを立ち上げ、桶作りの輪を全国に広めたドキュメンタリー。

あしたから出版社

  • 島田潤一郎/著
  • 晶文社
  • 2014年6月

アルバイトをしながら小説家を目指した20代。 30代で経験した大切な従兄との別れ。
失意の中で何度も読んだ一編の詩に救われた著者は、その詩を本にして叔父と叔母にプレゼントしようと思い立つ。
このことを手掛かりに、自分の未来を切り拓いていきたいと決意し、たった一人で出版社「夏葉社」を立ち上げた。
「自分の人生を振り返ってみると、ぼくが、ほかの人たちより情熱を注ぎ込み、飽きずに続けてきたのは、本を買い、読むことだけだった。あとは、全部ダメだった」
30歳まで自分のためだけに生きてきた著者の、編集未経験での起業から本の編集や営業に至るまでの自叙伝エッセイ。  

移住。

  • 朝日新聞出版/編著
  • 朝日新聞出版
  • 2021年6月

近年テレワークが進み、働き方や住むところを考えた結果「移住」という選択をする人も増えている。
移住の形式もいろいろとあり、一ヵ所に移り住むだけでなく、複数に拠点を持つ移住や期間限定移住など様々である。
本書は移住を叶えるための段取りや制度、実際に移住した23組のリアルストーリーを収録。
移住を決めた理由や過程、仕事や現在の暮らしぶりなどが、表や写真を用いて分かりやすくレイアウトされている。
自分は何をしたいのか、どう生きたいのかを考えるきっかけとなる一冊。