おすすめの本
よそ見をしてみる(11月)
- 掲載日:2024年11月15日
読書の秋、芸術の秋……とは言うけれど、年の瀬も近く、何かと追い立てられることの多いこの季節。いっそのこと、実用的ではないものによそ見をして、ちょっと気を逸らしてはみませんか。
トマトのひみつ
- 山口進/文・写真
- 福音館書店
- 1998年5月
トマトにはひみつの力を持っているのを知っていますか?畑で育つ野菜にはいろいろな虫がやってきます。でもトマトには虫を近づけないひみつの力を持っています。そのことを知らず若いクモが虫を食べようと周りに巣を作りますが、いくら待っても虫はやってきません。なぜ虫がやってこないトマトの畑にクモは巣を作ってしまったのか?真っ赤にうれるまでのトマトの生態を語る写真絵本です。
いそがしいよる(こどものとも傑作集 76 ばばばあちゃんのおはなし)
- さとうわきこ/さく・え
- 福音館書店
- 1987年9月
ばばばあちゃんは綺麗な夜空を見上げながら眠りたいと、外にベッドを持ち出しました。そういえばあれも欲しい、これも必要だわ…と、快適な夜を過ごすために、冷蔵庫やタンスなど色々な家具を運び出します。いつの間にか庭がおうちになってしまうほどの家具の山。現実にはありえないお話ですね。これだけ頑張って準備したのに、あれ?最後にそれ張っちゃうの?
まちかどガードパイプ図鑑
- 岡元大/著
- 創元社
- 2023年12月
身近にありすぎて目が向かないもの筆頭、ガードパイプ。デザインが良いと機能性が上がるということは特にありませんが、よく見てみると街の特色や文化が表れていて、意外と個性豊かなのです。ガードパイプがおしゃれな街はいいなあと羨ましく思いつつ、都電沿いや南千住のレア柵セレクトに嬉しくもなります。