おすすめの本

身近な芸術を楽しむ(1月)

  • 掲載日:2022年1月15日

「芸術」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、今回紹介するのは身近にある芸術の本です。
美術館に展示してある絵画や彫刻ばかりが芸術とも限りません。
自分の身の回りにある「芸術」にも目を向けてみませんか。

飴細工―大西達也の躍動するピエスモンテ

飴細工―大西達也の躍動するピエスモンテ

  • 大西達也/著
  • 旭屋出版
  • 2016年10月

縁日のりんご飴の艶やかな姿は、大人になった今でも心惹かれます。透明感のある薄い飴を施されただけで、りんごが果物からキラキラとした別の物にランクアップするように思えます。

飴細工は“砂糖の芸術”と称される製菓の技巧です。型に流し固める「流し飴」で透明感を、柔らかい飴を伸ばし折りたたみ空気を含ませる「引き飴」でなめらかな光沢を、空気を吹き込む「吹き飴」で軽やかさを・・工程も含め美しいです。

薔薇の花びらの微細な魅力も損なわずおさめられた一冊です。

かわいい!使える!!ふせんでネコクラフト

かわいい!使える!!ふせんでネコクラフト

  • Killigraph/著
  • グラフィック社
  • 2013年6月

有名な画家の絵や、人気アーティストの作品ばかりが「芸術」ではありません。普段使っている身近なものからでも、芸術は生み出せるのです!

メモやしおりとして誰でも気軽に使っている「ふせん」。シンプルなそれにひと手間加えるだけで、思わず目を惹くプチ芸術作品が完成します。
この本には多様なポージングと、いろんな種類のネコ型が詰まっているので、きっと作りたくなるネコに出会えるはず!

作ったものは飾って楽しむも良し!贈り物に添えるも良し!ぜひ挑戦してみてください。

バンクシー 壊れかけた世界に愛を

バンクシー 壊れかけた世界に愛を

  • 吉荒夕記/著
  • 美術出版社(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)
  • 2019年9月

日本でもその動向が注目されている正体不明のストリートアーティスト、バンクシー。オークションで落札された作品がシュレッダーにかけられてしまった事件が有名ですが、その他にも「ディズマランド(陰鬱な遊園地)」というイベントを開催したり、映画を作成したり、パレスチナにホテルまで建設していることはご存知でしょうか。

日本ではあまり馴染みのないストリートアートが生まれた背景や、作品を理解するうえで欠かせない社会問題にも触れています。バンクシーのことを一から知りたい人におすすめです。