おすすめの本
新しく出会う(1月)
- 掲載日:2025年1月15日
新しい年を迎え、真っ白なスケジュール帳を手に、今年はどんな年になるだろうと楽しみにしている方も多いことでしょう。今年は身近でありながら、これまで目を向けていなかった世界を覗いてみてはいかがでしょうか?
雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々
- 稲垣栄洋/著
- 小学館
- 2023年9月
雑草は、踏まれてもたくましく生きていく。そんなイメージでしたが、この本のタイトルの中の「踏まれたら立ち上がらない面々」という言葉に惹かれました。思わず「立ち上がらなくていいんだ」とつぶやいてしまいました。身近にあっても、あまり注視することなく、通りすぎてしまう雑草ですが、どんな植物でも雑草になれる訳ではないのだそうです。「雑草性」という言葉も初めて知りました。ちょっと面白くて、読み終わったら植物の見方も変わるかもしれません。年の離れた部下を持つ人にも、おすすめです。
目の見えない白鳥さんとアートを見にいく
- 川内有緒/著
- 集英社インターナショナル
- 2021年9月
上野の国立西洋美術館に行った時に、この本と出合いました。目の見えない人と一緒にアートをどう見るのだろう?読み進むうちに自分が普段、絵をどう見ているのか、他の人は同じ絵をどう見ているのか。また、目の見えない人への誤解や思い込みに気づかされました。白鳥さん達が訪れた場所がとても魅力的に思え、行ってみたい場所も増えました。「自分」と「自分以外の人」と白紙に色で描くように関係を創っていくのは、楽しそうだなと思った1冊です。
僕はなぜ一生外国語を学ぶのか
- ロバート・ファウザ―/著
- 稲川右樹/訳
- クオン
- 2023年11月
著者はアメリカの大学で「日本語」を学び、ソウルの大学で「韓国語」を学び、韓国と日本の大学で「英語」を、鹿児島の大学で日本人学生を相手に「韓国語」を教えたという経歴を持つ人。さらには「韓国語」で執筆まで。そんな人物の外国語学習法なんて、私には無理、と思うことなかれ。目標も学習法も決めるのは自分、楽しくリラックスして学ぶことが大事と説いてくれる。「目標は低ければ低いほどよい」、語学のみならず何かを学ぼう・始めようとしているときに読めばヒントがもらえる、前向きな気持ちになれる、そんな1冊です。