おすすめの本
ブラン NEW デイズ
- 掲載日:2019年1月15日
新しい一年のはじまりに、初夢をみて、初日の出をみて、初詣。
2019年が平成最後の新しい風を運んできました。順風満帆のスタートと思いきや、いい日もあれば、悪い日もあります。
つらくて、どんよりしていても、「新しい一日が夜明けとともにはじまる!」
きみがしらないひみつの三人
- ヘルメ・ハイネ/作・絵 天沼春樹/訳
- 徳間書店
- 2004年3月
きみが生まれた日、三人の友達がやってきて、きみの体の中で働き始める。あたまはかせに、いぶくろおじさんに、はーとおばさん。
この三人はいつも君のために働いてくれて、いつもきみと一緒にいてくれる。
こんな素敵な三人がいつもそばにいたら心強いし楽しい。
三人はきみが死んだ後も、みんなに生きた証が残るって励ましてくれる。
心が温かくなって、ちょっとせつなくなる大人向けの絵本です。
人が生まれてから死ぬまでの人生に対するイメージが変わり、こんな素敵な考え方もあるのかと思わせてくれます。
穏やかな気分になりたいとき、落ち込んだとき、疲れたとき、新しい一日を迎えたくなったとき、ぜひ手に取ってみて下さい。
なんで水には色がないの?
- 五百田達成/著
- 文響社
- 2014年11月
この世界は不思議に満ちています。「どうして?」と知りたい気持ちが芽生え、大人に質問をし、その答えから1の知識とともに喜びを蓄えます。そしてまた10の知りたいことが生まれます。というように探求心はとどまることを知りません・・・・・だった子ども時代!?。
大人になった今、日々の生活に追われ、便利な言葉を使うようになってしまったのです。それは、「あたりまえ」、この一言で片づけてしまうようになりました。
本書には、子どもの考える純粋で大人の「常識」にとらわれない、ピュアな視点から生まれる質問が、自然、科学技術、経済、政治、国際社会、宗教、生物学など多岐にわたるジャンルに及びます。その質問に対し、無垢な子どもに向けたわかりやすい答えとともに、わかりやすく伝えるポイントも添えられています。子どもの質問に言葉を詰まらせてしまった経験のある方もそうでない方も、世界を知り、新しい視点で世の中を見ることができるようになるかもしれません。知る喜びを思い起こし、さらなる探求心に目覚め、新しい希望に満ちた明日がむかえられることを期待して!
殴り合う貴族たち-平安朝裏源氏物語-
- 繁田信一/著
- 柏書房
- 2005年9月
「平安時代の人々」と聞いてまず頭に思い浮かぶのは、和歌を詠み香を焚きしめ、雅やかに微笑んでいる姿ではないでしょうか。多くの人は、古典の教科書に出てくる『源氏物語』の主人公 光源氏を平安貴族の代表として想像するかもしれません。
当時の暮らしぶりを窺い知ることが出来る資料として、貴族階級の人々が書いた日記があります。中でも藤原道長の『御堂関白記』や藤原実資の『小右記』等では、意外なほどワイルドな貴族たちの様子が、頻繁に散見していることに驚かされます。
今回紹介する本の中ではその日記を基に、邸や京を破壊する、口説き落とせなかった姫君を殺す、地方長官を袋叩きにする、帝を殴る、挙句の果てには女房までが宮中で取っ組み合いを起こす・・・等々、王朝貴族たちの、実は、相当、荒っぽい「素顔」を知ることができます。
新しい年を迎えた1月、今までのイメージを変えてくれるような本と出会ってみませんか。