おすすめの本
幻想的な世界
- 掲載日:2020年9月15日
現実を離れて非日常的な世界に行きたいと思った時、本の中に飛び込めばファンタジーやSFなど様々な空想の世界に浸ることができます。
今回のおすすめ本コーナーでは「幻想的な世界」を感じることができる本を紹介します。
世界幻想とファンタジーの情景
- パイインターナショナル/編
- パイインターナショナル
- 2019年2月
まるでおとぎ話やファンタジーの世界に入り込んだような幻想的な場所が世界各地にたくさんあります。
この本は、そのような情景を美しい写真とその各地にまつわる歴史や逸話とともに紹介しています。
例えば、断崖絶壁にそびえる妖精の城と呼ばれるドイツの「リヒテンシュタイン城」や、真っ暗な洞窟の中で青緑色に光り輝く満点の星を眺めることができるニュージーランドの「ワイトモ洞窟」など、その美しい写真を見ているだけでうっとりと魅入ってしまいます。
日本からは、北海道にある水面が青く見える不思議な「青い池」や岡山県のまるで雲海に浮かんでいるように見える幻想的な山城「備中松山城」などの名所も載っています。
自分が旅をしている姿を想像してわくわくしたり、自宅で読んでいるだけでもファンタジーの世界に入ったような気分で楽しめます。
とびます!とびます!
- アフロ,アマナ/写真
- パイインターナショナル
- 2015年9月
動物たちが今、とびます!という瞬間を見たことがありますか?この本に登場している小さい動物も大きい動物も、みーんな跳んでいるんです!
跳び方だって、さまざまです。
必死な表情で跳ぶネコ・向こう岸に渡りきれず水に落ちる数秒前のウサギ・空をとんでいるかのようなペンギン・抱き着きながら跳ぶサルの親子など・・・臨場感たっぷりです。
とてもきれいな背景と、神秘的な写真がたくさん載っています。神秘的なのに、必死で愛らしい!
こんなに愛らしい動物たちが頑張っている姿を見ると、悩みも忘れて元気になれます!この本を読んで、ぜひ癒しと元気を補充しましょう♪
高野聖
- 泉鏡花/著
- 集英社文庫
- 1992年12月
飛騨の天生峠。 蛇がうねり蛭が何万匹と巣くっている恐ろしい森の中を、旅の僧はやっとの思いで一軒の山家に辿り着く。そこには美しい女が子どもの様な亭主と住んでいた。一夜の宿を頼むと、女は崖下の流れで体を流す事を勧め、やさしく体を洗った。その何とも言えない心地よさに、うとうとと花びらの中へ包まれた様な気分になってしまう。
その夜。家を取り巻く獣の足音、鳥のはばたき。魑魅魍魎の気配に、僧は一心不乱に陀羅尼を唱えた。妖艶な女に魅せられた僧は、修行を止め女と生涯を共にしようと考えていると、馬売りの親仁に出会い、その正体を聞くのだった。妖しく美しい女の正体とは……。
本書は表題作「高野聖」他5篇を収録。泉鏡花が描く甘美な世界は、現実生活をしばし忘れさせ、顕界と異界の狭間、幻想の世界へと私達を導く―。